ミミロッコ
コラム公開日 2021.11.04
更新日 2022.02.17
アドレスホッパーの暮らし方とは?住民票や保険はどうする?
アドレスホッパーとは、決まった家を持たないで自由に住む場所を変えていく暮らし方です。
リモートワークの普及などの影響もあり、アドレスホッパーは新しいライフスタイルとして注目を集めています。
しかし、定まった家を持たず自由に移動するためには荷物や住民票など気になる点も少なからずありますよね。
本記事では、「アドレスホッパーはどんな概念なのか」について詳しく解説します。
アドレスホッパーに向いているサービスについてもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
1.アドレスホッパーとは?自由に住処を変える暮らし方
アドレスホッパーとは「定住しない暮らし」のことで、一般的な賃貸物件を借りるのではなくコリビングサービスやホステルなどを利用して拠点を転々とするライフスタイルを意味します。
アドレスホッパーを提唱した市橋正太郎氏が、リゾート地の島々を転々とする「アイランドホッピング」から着想してアドレス(住所)ホッパー(転々とする)と名づけました。
いわゆる、住所不定や住居なしの状態との違いは「金銭的な事情でやむにやまれずではなく、あえて選択する」という点にあるそうです。
かつてのヒッピーがそうであったようにアドレスホッパーをこれからのカルチャーインフラのひとつにするため、オウンドメディアで情報発信をしています。
2.アドレスホッパーはノマドワーカー、デュアラーとどう違う?
アドレスホッパーと混同しやすいライフ・ワークスタイルとして、「ノマドワーカー」「デュアラー」があります。
これらとどのような違いがあるのでしょうか?
・ノマドワーカーとの違い
ノマドワーカーも、元々は「定住せず働きながら色々な場所へ移り住む」という意味で使われていましたが、現在では「オフィスに出勤せず、カフェやコワーキングスペースなどネットがあれば働く場所を自由に選べれば」といった意味合いで使われることが多いです。
そのため、定住する家があってもその日働く場所を自由に選べればノマドワーカーと言えます。
どちらも自由な働き方・暮らし方を実践する人たちですが、ノマドワーカーはパソコンやタブレットなどモバイル端末とネット環境が必須なのに対して、アドレスホッパーは必ずしもネット環境を必要としません。
料理人、季節性の農業従事者、技術者、アーティストなど業務にパソコンが不要な職業で拠点を転々とする人は、アドレスホッパーであってもノマドワーカーとは定義できません。
・デュアラーとの違い
デュアラーは、拠点を2つ持って生活を送る人のことを言います。
例えば平日は都心で仕事をして、週末は田舎の家で過ごすというライフスタイルなどが挙げられます。
デュアラーの人がセカンドハウスとして活用するのは、希望する土地の賃貸物件・シェアハウス・リノベした空き家・・・など様々です。
デュアラーの中には1ヶ月ごとにセカンドハウスを移す方もいるかもしれませんが、本拠地となる定住している家があるのがアドレスホッパーとの大きな違いです。
アドレスホッパーは拠点を作らず旅をしながら色々な場所を転々とするので、定住する家はありません。
短期滞在では住民票は移せないので、実家やシェアオフィスの住所の設定にしていることがほとんどです。
会社に勤務している場合は会社の社会保険に、フリーランスの場合は国民健康保険に加入しているので保険証もあります。
3.アドレスホッパーのメリット3選
アドレスホッパーには、どんなメリットがあるのか見ていきましょう。
3-1.リゾート地やホテルなど自分の好きなタイミングで場所を移れる
アドレスホッパーは、1か所に留まる期間などは決まっていません。
自分が気に入れば長く滞在してもよいですし、短期間で次々と場所を変えるのも自由です。
同様に利用する施設も選べるので、Airbnbやシェアハウス、ホテルなど好きな時に好きな場所に移れます。
最近では定額で複数の施設を利用できるサブスク賃貸のサービスも人気で、アドレスホッパーだけでなく多くの人が利用しています。
会社員として働くと、どうしても住む場所や生活圏内が限られてしまいますが、アドレスホッパーならリゾート地や自然豊かな場所でも働きながら生活できるので、その時々の自分が行きたい場所に行けるのは大きなメリットでしょう。
ホテル暮らしについては以下の記事で詳しく解説しております。
ホテル暮らしのおすすめポイントは?注意点や費用なども解説!
3-2.普通ではない出会いがある
生活拠点を転々とするアドレスホッパーは、普通であれば観光以外で行く事のないような場所で暮らす可能性もあります。
その土地に住む人やシェアハウスなどで一緒になった人など、全く違った境遇や考えを持つ人との交流が生まれる機会にも恵まれます。
同じ場所にとどまっていると思考や行動が限られてしまいますが、色々な価値観に触れ合うことで、今後の人生のヒントを得たり、やりたいことが見つかったりするかもしれません。
3-3.仕事をしながら旅気分が味わえる
旅行をする時は休日や休暇など休みを利用するのが一般的ですが、アドレスホッパーは毎日が旅なので今日は北海道、来週は九州というように自分の欲求のまま行動できます。
オフシーズンであれば普段は人が多い観光地やリゾート地でも存分に楽しめますし、普通の観光客が行かないような知る人ぞ知るスポットを見つけられる。なんてこともあるでしょう。
4.アドレスホッパーのデメリット3選
アドレスホッパーは自由な生活が送れるライフスタイルですが、それ故のデメリットも存在しています。
4-1.家族がいる場合は難しい
家族、特にお子さんがいる場合はアドレスホッパーは難しいかもしれません。
パートナーの理解を得られれば2人でアドレスホッパーとして色々な場所に赴けます。実際、提唱者の市橋正太郎氏もご夫婦揃ってアドレスホッパーだそう。
お子さんがいても小さいうちは問題がないかもしれませんが、学校に通うようになると拠点を移す度転校するというのは現実的ではありません。
日本ではホームスクーリングが普及していませんし、お子さん本人が同じ学校に通い続けたい意思があるなら生活拠点を定めなければならないでしょう。
4-2.荷物の保管・処分が必要
着替え・下着・日用品・スマホ・パソコン等仕事に必要な道具などの最低限の荷物さえあればアドレスホッパーになれます。
しかし、問題なのがそれまで住んでいた家に置いていた家具・家電・趣味のグッズなどをどうするかです。
いきなり全て処分してもすぐ元の生活に戻りたくなるかもしれませんし、手放すのが惜しいものもあるでしょう。
ご実家で保管できればベストですが、難しい場合は倉庫を借りたりして毎月の使用料を支払う必要があります。
4-3.ステイ先の環境によってQOLが変わる
ステイする施設の設備や住民によって生活の質が大きく変わります。
部屋の環境が良くなかったり、ネット接続が不安定で仕事にならなかったり、相部屋の住人と合わなかったり・・・それだけでも少なからずストレスを感じるものです。
合わないと感じたらすぐ移動すれば良いのですが、シェアハウスやサブスク賃貸を利用している場合予約できる期限が決まっているので、タイミングによっては一定期間我慢を強いられることもあるかもしれません。
5.サービスアパートメントなら住民票も移せて快適に過ごせる
いきなりアドレスホッパーを始めるのに抵抗があるという方は、サービスアパートメントもおすすめです。
サービスアパートメントは、家具・家電等の設備が充実している滞在施設のことです。
ホテルのような空間でありながら、キッチンや洗濯乾燥機など生活家電や家事に必要な設備が揃っているのが特徴です。
サービスアパートメントを利用する際の住民票の移し方は、以下の記事で詳しく解説しています。
詳しくはこちらをご覧ください。
サービスアパートメントの利用時には住民票はどうすればいい?
立地の良いサービスアパートメントを利用すれば、休日や空いた時間を効率よく趣味や旅に費やせます。
コリビングサービスにはシェアハウスやドミトリータイプも多く、1人の時間を持つのが難しいこともあるでしょう。
ミミロッコでは1LDK~3LDKまで広さやテイストの違う部屋が揃っており、ご家族で利用してもそれぞれが快適に過ごせます。
セキュリティ対策もしっかりしているので、個人のプライバシーは守られます。
ホテルのような一時的な宿泊施設ではないため、アドレスホッパーで度々問題になる住民票も移せます。
JR芦屋駅から徒歩2分と好アクセスで、大阪・京都・奈良を始めとした関西一円にも移動しやすいので旅好きな方にも最適です。
ミミロッコのお部屋紹介はこちらからご覧ください。
ミミロッコのお部屋紹介
まとめ
拠点を持たず転々と滞在先を変えるアドレスホッパーは、次世代のライフスタイルカルチャーとして注目されています。
移動しながら暮らすという特性から、好きな時に好きな場所に行ける・普通ではない出会いも増える・旅が日常になるなどのメリットがあることが分かりました。
一方で、就学中のお子さんがいる場合は難しい・旧居の荷物をどうするか・生活の質が滞在施設によって大きく左右されるというデメリットもあります。
テレワークの普及で、会社員であってもアドレスホッパーのように柔軟な暮らし方を選べる方も増えてきました。
記事中でご紹介したサービスアパートメントを活用するのも1つの方法です。
ミミロッコではVRを使った内見も可能ですので、気になる方はお気軽にお問い合わせください。
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