ミミロッコ
コラム公開日 2022.10.09
高級住宅街の5つの特徴!日本でもっとも有名なエリアは?
高級住宅街は日本各地に点在し、地域性に沿った街づくりがなされています。
しかし、日本有数の高級住宅街の数々には、共通する特徴があることがわかりました。
今回は、
- ・高級住宅街に共通する5つの特徴
- ・公式な定義
- ・日本を代表する高級住宅街
についてご説明します。
目次
1.高級住宅街に共通している5つの特徴は
1-1.高いところに位置している
高級住宅街と呼ばれるエリアの多くが高台にあります。
現在の感覚からすると高い位置を選ぶメリットは分かりにくいかもしれませんが、由来は中世、特に江戸時代まで遡ります。
- ・低地で水に近い所には農民や漁師などの庶民が集まっていたこと
- ・海抜の低いところは洪水や津波など水害に合うリスクが高い
- ・埋め立て地は地盤が弱い
- ・立場のある人が多く覗かれにくい高台だとプライバシーが守れる
- ・街を見渡す城を高台に作り、地位の高い藩主などを城の近くの高台に住まわせた
- ・高台は日当たりがよい
といった理由が考えられます。山手、下町、という表現は物理的な意味もあるのですね。
これは日本に限った話ではなく、アメリカでも高級住宅地はビバリーヒルズ、ビーコンヒル、バークレーヒルというように「hill(丘)」や高台に集まります。
イギリスではノッティングヒル、香港ではヴィクトリアピークの山頂に近いところなどが高級住宅街として知られています。
韓国映画「パラサイト」でも、お金持ちは伝統ある土地柄の高台に住んでいましたね。高い所にお金持ちが住むのは、世界共通なのかもしれません。
「高級住宅地=高台」というイメージから、戦後住宅地として開発された街にはブランドイメージをつけるためか「〇〇が丘」「〇〇台」という名前をつけられることが多いです。
1-2.街の景観が厳しく管理されている
高級住宅街は住民が長く快適に住めるように、街全体の風景を調和を重視し景観が厳しく管理されています。
エリアにもよりますが、街の景観を守るために
- ・高い建物やビルを建てない
- ・コンビニや店舗の数や立地に制限がある
- ・木や植物を一定量以上植える
- ・戸建ての最低面積が指定されている
というルールを設けている高級住宅街も多いです。
1-3.繁華街から距離がある
よく「閑静な住宅地に・・・」という表現がされますが、高級住宅街は特に静かです。
繁華街や駅前など騒がしい場所から離れ、コンビニや大型商業店、パチンコなど住民以外の人が出入りする施設も高級住宅街の中には置かれません。
高級住宅街に住む人はお金持ちであることはもちろん、社会的な地位が高い人も多いです。
不特定多数の人を居住エリアに入れないことは、過ごしやすさだけでなくセキュリティ対策にもなっています。
1-4.歴史や伝統がある土地
藩士や貴族にゆかりがあるなど、高級住宅街の街の歴史を辿ると歴史や伝統があります。
地域に関係なく、かつて武家屋敷があった地域は今も立派なお家が並んでいたりしますよね。
現代では都心部でおしゃれで住むのに人気の街もありますが、やはり歴史ある高級住宅地と新興の人気エリアでは土地価格に大きな差があります。
1-5.物件が広い
高級住宅地は一軒あたりのスペースが普通の家より広めにとられています。
お金持ちは大きな家を好むという理由もありますが、
- ・昔の日本建築は平屋で屋敷を建てるためには面積が必要だった
- ・地位の高い藩主は広い土地をもらえたこと
などから、明治以降に高級住宅街として世帯ごとに区分けしても十分広いスペースが確保できたのです。
田園調布や世田谷など、近代以降に高級住宅街として開発されたエリアも農村やのどかで土地が広い場所が選ばれています。
2.国土交通省の評価基準とは?
国土交通省が定めた「不動産鑑定評価基準運用上の留意事項」のⅠ 「総論第2章 不動産の種別及び類型」について では、住宅用の地域を以下のように4段階で評価しています。
① 敷地が広く、街区及び画地が整然とし、植生と眺望、景観等が優れ、建築の施工の質の高い建物が連たんし、良好な近隣環境を形成する等居住環境の極めて良好な地域であり、従来から名声の高い住宅地域
② 敷地の規模及び建築の施工の質が標準的な住宅を中心として形成される居住環境の良好な住宅地域
③ 比較的狭小な戸建住宅及び共同住宅が密集する住宅地域又は住宅を主として店舗、事務所、小工場等が混在する住宅地域
④ 都市の通勤圏の内外にかかわらず、在来の農家住宅等を主とする集落地域及び市街地的形態を形成するに至らない住宅地域
高級住宅街は、1番に該当し、それに伴い土地の評価額も高額になります。
3.日本で有名な高級住宅街
日本には地方ごとに高級住宅街とされるエリアが多数存在します。
こちらでは、数ある高級住宅街の中でも特に有名なエリアをご紹介していきます。
3-1.南麻布
港区南麻布は、仙台藩伊達家の下屋敷、岡城主南部家の中屋敷など江戸時代に東北地方の武家屋敷だった歴史ある土地です。
その歴史柄土地は広く高台で、明治維新後は貴族が住む「御用地」として利用されました。
現在ではヨーロッパ各国の大使館が集り、大使館関係者も多く住むグローバルな高級住宅街として知られています。
3-2.松濤
松濤は東京を代表する高級住宅街です。
江戸時代には徳川吉宗を輩出した紀州徳川家の下屋敷があり、御一新後は旧佐賀藩主に譲渡されました。
その後は茶園、農場を経て関東大震災後に住宅街へと姿を買えます。
現在でも、大物の芸能人や政治家の邸宅が集まり、渋谷とは思えないほど静かでゆったりとした雰囲気が特徴です。
3-3.帝塚山
大阪市にある帝塚山は、明治に入って馬車道や鉄道が整備されたエリアです。
都心部へのアクセスの良さが注目を集め、大正時代に住宅地として開発されると実業家や資産家の邸宅が並ぶ高級住宅街へと変化していきます。
数多くの教育施設もあり、格式ある文京エリアとしての顔も持ちます。
3-4.芦屋
神戸市芦屋は、日本を代表する高級住宅街のひとつ。
昭和3年に大阪の経済人達が出資し、国有林だった場所を利用して住宅地が開発されました。
自然豊かな土地と、美しく整備された住居エリアは、昔も今も人々の憧れです。
その景観を守るために土地の細分利用を抑制する法令が作られるなど、「最後の古き良き高級住宅街」として知られています。
2016年には屋上広告・アドバルーン・ネオンサインなどを禁止する「芦屋市広告物条例」も施工されました。
4.芦屋が日本を代表する高級住宅街と呼ばれる理由
全国の高級住宅街の中でも、芦屋や六麓荘町はなぜ特別な存在なのでしょうか?
その理由や魅力についてはこちらのコラムで詳しく解説しておりますので、ぜひご覧ください。
内部リンク:関西の高級住宅街に住んでみませんか?その魅力を解説します!
5.ミミロッコは芦屋駅からほど近い高級サービスアパートメント
ミミロッコは、JR芦屋駅から徒歩1分の場所にあるサービスアパートメントです。
関西だけでなく日本を代表する高級住宅街である芦屋の名に恥じない、こだわりが詰まった設備とサービスがご好評頂いております。
セキュリティ対策はもちろんのこと、快適で広々とした部屋作りはタイルの1枚に至るまでこだわっており、家具・家電・日用品をご用意してご入居様をお待ちしております。
1ヶ月の短期から長期までフレキシブルにご利用いただけますので、仮住まいや休暇中の別荘替わり、お住まいとしてのサービスアパートメントという新たな選択肢はいかがでしょうか?
6.まとめ
高級住宅街には、高台にあり、街全体のデザインや景観が守られているといった共通する特徴がありました。
しかし、現在の感覚では全く都市部から遮断されたエリアでは生活に不便と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
サービスアパートメントミミロッコは、大丸芦屋店や銀行、ミシュランの星付き有名飲食点などが近隣にあり、利便性とホテルクラスのラグジュアリーなサービスを兼ね備えています。
都会の中にあるリトリートをお試しください。